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 国際宇宙ステーション(ISS)に日本実験棟「きぼう」が完成してから19日で10年になる。日本は有人宇宙活動で存在感を示し、ISS船長を任せられるまでになった。科学実験や超小型衛星の放出といった実績も積んだ。一方、投入された費用は1兆円を超え、費用対効果が常に指摘されている。2024年以降の運用も具体的に決まっていない。

新薬開発に道、超小型衛星も放出

 09年7月19日。ISSに長期滞在していた若田光一飛行士らが、スペースシャトルで運ばれてきた最後の設備をロボットアームで動かしていく。ゆっくりと予定の場所に取り付け、日本実験棟「きぼう」が完成した。日本は初めて、有人宇宙施設を手にした。

 ISSは、日米欧ロなど宇宙先進国が建設した上空約400キロメートルを回る巨大な宇宙基地。太陽電池パネルを含めた広さはサッカー場ほどで、6人の飛行士が長期滞在できる。1998年に軌道上での建設が始まり、03年のシャトル「コロンビア」空中分解事故で建設が遅れながらも、11年に完成した。

 日本の「きぼう」は、ISSのなかでも最大の実験棟だ。4人が入れる広さがあり、宇宙空間に実験装置を並べられたり、宇宙に実験装置を出し入れできたりといった独自の機能を持つ。微小な重力と高い真空度を利用し、地球ではできない実験がこれまでに約700件行われてきた。

 きぼうの計画段階から、宇宙で…

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