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 第101回全国高校野球選手権埼玉大会(県高野連、朝日新聞社主催)は13日、2回戦22試合があった。昨夏の南埼玉代表で甲子園8強の浦和学院が初戦を突破。今春の県大会8強の埼玉栄は埼玉平成に逆転サヨナラ勝ちした。14日は10球場で2回戦24試合が行われる予定だ。

自信の本塁打 埼玉平成・古谷野智尋選手(3年)

 「これはいった!」

 完璧な手応えだった。五回表、1死二塁。埼玉平成の古谷野智尋選手(3年)が甘く入った球を振り抜くと、打球は左翼席へ。一気に流れを引き寄せた。

 1年生の時から主軸だったが、その冬はけがでほとんど練習ができなかった。昨冬は「もう少しやっておけば」と思わないように取り組もうと決めた。素振りでは、数をこなすことと、しっかりと強く振ることを徹底した。主軸を任され続けた責任感と、「長打力を上げたい、打ちたい」という気持ちが原動力だった。

 しかし、今春の県大会予選の前後から、バットに球がうまく当たらない日が続いた。「飛ばしたい」という気持ちがフォームに影響した。右肩が下がる癖の改善に取り組んだ。

 自分たちの代は、昨秋と今春の県大会予選で敗退した。監督やコーチからは「夏はシード校と当たったら五回コールドだ」と言われた。今春の大会以降、紅白戦を重ね、守備の強化に努めてきた。この日は「格上」の埼玉栄に九回2死までリードし、互角に渡り合った。

 逆転サヨナラ負け。でも、「いい試合ができた」と表情はすっきりしていた。中学の時は「周りにうまい人が多くて、自信を持てるほどの活躍ができなかった」。強豪校を倒したくて、埼玉平成で野球をすることを選んだ。この日の一発は公式戦で初めての本塁打。「めちゃくちゃうれしいです」。最後は、自信を持って挑むことができた。

=県営大宮(高絢実)