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 トランプ米大統領は12日、アレクサンダー・アコスタ労働長官の辞任を発表した。アコスタ氏はフロリダ州の検事時代に少女買春疑惑のあった富豪の捜査で「手心」を加えたと批判され、野党・民主党などから辞任要求が高まっていた。

 この日、ホワイトハウスでトランプ氏とともに報道陣の前に現れたアコスタ氏は辞任は自身の判断だと強調。「労働長官としての職務に集中できなくなった」などと理由を説明した。歴史的な低水準の失業率を誇っているトランプ氏は「素晴らしい労働長官だ」とかばった。辞任は19日付で、パトリック・ピゼラ労働副長官が長官代行を務める。

 辞任のきっかけは、ヘッジファンドマネジャーで富豪のジェフリー・エプスタイン被告が今週、ニューヨーク州で起訴されたこと。14歳を含む数十人を相手に性的行為を強制した少女買春などの疑いがもたれている。

 検事だったアコスタ氏は2008年にエプスタイン被告の同種の事件を担当。被告が終身刑になる可能性もあったが、司法取引をして、禁錮1年1カ月の判決になった。

 アコスタ氏は10日に記者会見を開いて「適切な手続きだったと信じる」と釈明していた。エプスタイン被告はトランプ氏とも親交があり、過去にはトランプ氏が「素晴らしいヤツだ」と話していたこともある。(ワシントン=香取啓介)