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 フランスのマクロン大統領側近のドリュジ環境相(45)が、下院議長時代に開いた夕食会をめぐって窮地に立たされている。妻の友人らをたびたび公邸に招いて公費でオマールエビや高級ワインを振る舞ったと報じられたためだ。ドリュジ氏は12日、「私はエビアレルギーだ」と報道を否定したが、市民の批判はやまず、政権に痛手のスキャンダルになっている。

 仏調査報道機関メディアパルトは10日、ドリュジ氏が下院議長だった2017~18年、妻の友人らを公邸に招いて10回近く夕食会を開いたと報道。1本550ユーロ(約6万7千円)のワインや盛りだくさんのオマールエビが写った会合の写真も報じた。

 ドリュジ氏は「夕食会は仕事上のつきあいのためだ。私は30ユーロ(約3600円)以上のワインを買ったことがないし、シャンパンを飲むと頭が痛くなる。(高級食材の)キャビアも嫌いだ」などと庶民性をアピールして反論。だが、出張先で巨大なエビ人形を掲げるデモに見舞われている。

 政権はドリュジ氏を支える方針だが、11日にはドリュジ氏側近の大臣官房長が、居住実態がほとんどないのに公務員向け公団住宅を使用していたことが発覚して辞任した。マクロン氏は「政治の刷新」を掲げてきただけに、対応に悩まされそうだ。(パリ=疋田多揚)