【動画】建設中の「グランド・エチオピアン・ルネサンス・ダム」=小森保良撮影
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 人口が急激に増加し、経済発展を続けるアフリカ大陸。エチオピアで今、成長を支えるアフリカ最大級となるダムの建設がナイル川上流で進められている。水資源をナイル川に頼る下流のエジプトを大きく揺さぶっている。(ベニシャングルグムズ〈エチオピア北西部〉=小森保良)

 エチオピアの首都アディスアベバから北西に500キロの拠点都市アスーサ。そこからデコボコ道を車で3時間かけて走る。スーダンとの国境に近い山間部に巨大なコンクリートの壁が現れた。建設中の「グランド・エチオピアン・ルネサンス・ダム」だ。

 表土が削りはがされ、茶色の地肌がむき出しになった二つの山の中腹をダムがつなぐ。メインのコンクリート製ダムは全長1800メートル、高さ155メートル。さらに全長5千メートル、高さ50メートルのロックフィル式の補助ダムが続く。

 ダムの最上部から下をのぞき、目をこらすと地上の作業員が小さく見えた。「人はちっぽけな存在だが、偉大なものを築くことができる」。案内役の技術者が誇らしげに語った。

 将来ダム湖となる上流部は木々が伐採され、荒涼とした黒い大地が広がる。その中をゆったりとした流れがダムに向かい、中央部に設けられたゲートを青ナイル川が通る。この流れは、スーダンで白ナイル川と合流し、大河ナイル川となってエジプトに向かう。

 上流とは対照的にダム下流部は、勢いを強めた流れが大きな岩が点在する渓谷の中をゆく。名前とは異なり、水はまったく青くない。土を含んだ濃い茶色だ。

 雨期には倍以上に広がるというが、乾期にあたる4月の川幅は上下流とも20メートルほど。やがてせき止められた水が巨大なダム湖になるとは想像できないほど、この地の青ナイル川の流れは細い。

■無視されてきたエチオピア…

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