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(13日、高校野球大阪大会 福井7―6柴島)

 九回表2死。柴島の二塁走者、若林龍君(3年)がエンドランのスタートを切った。打者が放った打球はふらふらと上がり、センター前にぽとりと落ちた。若林君は一気に本塁に生還し、笑顔を見せた。

 今年の春以降、神経痛などに悩まされ、学校に行けなくなった。原因は分からない。最後の夏に向けて練習ができず、焦りを感じながら家でひたすら食べて筋トレし、体を大きくした。

 3年生は自分も含めて3人だけ。練習に復帰できたのはここ1週間のことだ。「練習できず迷惑かけたのに、自分を責めずに迎え入れてくれた」と若林君。ほぼぶっつけ本番となったこの日の試合では、6番打者として三塁打を含む2安打1打点。四回には犠飛を放ち、同じ3年生の寺田優哉君を本塁に迎え入れた。

 最後はサヨナラ負け。スタンドにあいさつしたあと、天を仰いだ。「自分のいま出せる力は出し切った。他の3年生にはチームのみんなを引っ張ってくれて感謝しています」(柳谷政人)