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 愛知大会6日目の13日、今春の選抜大会で優勝した東邦が2回戦で敗退した。3―10の八回コールド。勝った星城は、先発した選抜大会の優勝投手・石川昂弥から13安打を放ち、東邦打線を8安打に抑えた。

 星城が6点をリードして迎えた八回裏1死満塁、星城の6番打者、宇山脩人の打球が三前に転がった。その球を投手から三塁手に変わった石川が一塁に投げている間に三塁走者が生還。試合終了。その瞬間、会場は「え、終わり?」と騒然となった。

 東邦とともに、今大会ノーシードでの出場となった星城は、1998年に豊田西を春の甲子園に導いた平林宏監督が指揮をとる。2015年の監督就任以降、甲子園出場を目指して指導を続けてきた。星城のエース石黒佑弥は昨年、愛知県の選抜チームで東邦の石川とともにオーストラリア遠征に参加したメンバーだ。

 両チームはともに初戦を突破し、春日井市民球場(両翼97メートル、中堅121メートル)で2回戦を迎えた。石川は背番号「5」ながら先発。東邦は三回表、連打や5番長屋陸渡の適時二塁打などで3点を先行した。星城はその裏、4番河田隆博が2点本塁打を放ち、1点差に。四回裏には、先頭打者の本塁打で3―3の同点に追いつき、4連打を重ねるなどして3―6とリードした。

 石黒は初回、石川に安打を許したが、その後の石川の3打席では、打たせてとる投球で出塁させなかった。七回裏には3点本塁打を放つなど、打線でも活躍した。平林監督は「石黒が三回に3点で抑えたのが大きかった。選手には王者への挑戦なので思いっきりバットを振っていけと言った。それが徹底されたのがよかった」と振り返る。

 対する石川は、星城に計3本塁打を浴びるなど打ち込まれ、八回裏にはエース植田結喜にマウンドを譲った。試合後、「丁寧に投げようとしすぎた。逃げようとして変化球が多くなって、それが甘く入ってしまった。直球で強気に押していけば良かった」と話した。

 投打で活躍した石黒は「ホームランは考えすぎずにきた球を振った結果。東邦はどのバッターも怖くて、どこに投げても打たれるような気がした。でも、それぞれのバッターに苦手な球種があると思い、そこをつく投球ができた」と語った。(村上友里、高原敦)