伝統の「オー・シャンゼリゼ」演奏 サヨナラ勝ちは例外
渡部耕平
(13日、高校野球秋田大会 大館桂桜3―2秋田高専)
大館桂桜のスタンドは得点が入るたび、シャンソンの「オー・シャンゼリゼ」の演奏で盛り上がる。でも、2―2で迎えた十回裏は例外。サヨナラ勝ちだったからだ。
1死一、二塁。貝森響貴(ひびき)選手(3年)が鋭いスイングで中前にはじき返すと、二塁走者の工藤舜矢選手(3年)が好走塁で生還した。サヨナラ打の貝森選手は「投手陣が気迫の投球を続けて、打線はつなげる意識で打ってきたから、十回のチャンスが生まれた。勝てたのは全員の力です」。
大館桂桜は2016年、大館工、大館桂、大館の3校が統合して開校した。「オー・シャンゼリゼ」は大館工から引き継いだ曲だ。貝森選手は「先輩たちの思いが込められた伝統の曲。試合では毎回得点して流したいです」。(渡部耕平)
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