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(14日、高校野球岐阜大会 県岐阜商6―5大垣西)

 大垣西の下位打線を支える3年生2人の活躍で、シード校の県岐阜商を最後まで苦しめた。

 大垣西は1点差に詰め寄られた四回1死二塁、8番の伊藤健太君(3年)の右前安打に続き、9番の庄矢大樹君(3年)の内野安打で1点を追加。さらに適時打で、この回で3点差をつけた。

 県岐阜商には昨夏の岐阜大会の初戦で4対11のコールド負けを喫し、2人はその悔しさをベンチで味わった。

 新チームになり、小牧憲充監督から「打撃をもっと鍛えろ」と言われ、自主練習を開始。2年生中心のチームにあって、同じクラスで仲の良い2人は、チームを引っ張ろうと練習後、30分から1時間、トスした球を打ち続けた。

 この日は守備でも見せた。七回には左翼手の伊藤君が、頭を越えそうな打球を好捕。主将で二塁手の庄矢君はピンチにマウンドに行き、投手を落ち着かせた。

 1点を勝ち越された九回裏、先頭の伊藤君は「同点の走者になろうと」と打席へ。しかし、緩い変化球に手を出し、一塁に滑り込んだがアウト。続く庄矢君には代打が送られた。

 試合後、2人は涙を流しながら言った。「悔しいけど、自分たちのプレーで強豪校にコールド負けから1点差に差を縮められた。悔いはないです」

県岐阜商の4番、苦戦気にせず3打点

 県岐阜商の4番に座る2年生の佐々木泰君が、今大会第1号の本塁打を放った。

 3点を追いかける四回1死二塁。「直球では勝負してこない」と変化球に狙いを絞って振り抜くと、打球は左翼フェンスを越えた。

 練習試合を含めて高校通算22本目の本塁打。「調子はまだまだだが、打った感触はよかった」。九回2死一、三塁の好機では二塁打を放って勝ち越しの追加点を挙げ、この日は3打点。中盤までの不利な展開に焦りもあったが、「先輩たちが落ち着いていたので、自分の打撃に集中できた。調子も上向いてくると思う」。(山下周平)