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 愛知大会は大会7日目の14日、3回戦が始まり、3球場で6試合があった。シード校4校が初戦に臨み、享栄と至学館、桜丘、豊川が実力を見せ、コールドで4回戦へ勝ち進んだ。14試合が雨天中止になり、開催が15日にずれ込んだ。

2人だけの3年生「伝統」つないだ絆 滝・野々村俊佑君と森真大君

 ともに励まし合って野球を続けてきた滝の野々村俊佑君(3年)と森真大(まひろ)君(同)は、刈谷北との試合で継投した。

 先発したのは野々村君。一回表、制球が定まらず、森君にマウンドを譲った。初戦は2人の継投が成功したが、この日は力みがでて崩れてしまった。

 滝は中高一貫校。かつては県内で上位に進出していた時期もある。2人は中学でバッテリーを組み、投手と捕手を交代で務めていた。高校でも野球部に入部したが、昨夏の大会後、同級生は2人だけに。秋の大会を前に後藤文彦監督から連合チームでの出場を提案されたが、「自分たちだけでやりたい」と断った。来春には1年生が入部する。滝の伝統を途絶えさせたくない――。2人の決意は固かった。

 練習は後輩1人とあわせて3人で続けた。ノックでは2人が内野で守り、部長が捕手や一塁手に入った。投球練習では2人が互いに投げ合った。練習試合や公式戦には参加できなかったが、森君は「夏の大会に向けて1日1日大事にやってきた」と振り返る。

 昼休みなどを利用して滝中学の野球部員を勧誘し、今春には外部を含む12人が入部した。7日の初戦では2人が力投し、打線も好調でコールド勝ちした。この日は1年生を含めて3人が登板。試合は0―15で敗れ、2勝目はならなかったが、「公式戦に出られて勝利することの楽しさを実感した」と野々村君。森君は悔しさをにじませながらも「新チームに期待する」と後輩に思いを託した。

 2人に誘われて入部した原慎一郎君(1年)は、「今日グラウンドに立てて先輩に感謝した。この夏の経験を必ず生かします」と誓った。(村上友里)