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 第101回全国高校野球選手権神奈川大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は14日、10球場で20試合があった。第3シードの麻溝台が横須賀総合に敗れ、初戦で姿を消した。この日は、雨の予報だったため、試合開始が繰り下げられ、第2試合は夜間照明が点灯するなかでの試合もあった。15日は10球場で20試合が行われる予定。

最後まで結束 1点届かず 西湘

 リードしては追いつかれ、八回に勝ち越されて競り負けた。試合を通して西湘の選手たちは「強気でいこう」と声を掛け続けた。

 小学校から捕手を務める永井大洋選手(3年)。秋の大会では相手に足でかき回され、自分のミスもあって敗退。「自分じゃダメだ。辞めたい」。エースの加納雅也選手(同)に打ち明けると、「お前がキャッチャー辞めるなら俺もピッチャー辞める」と返された。

 「捕手は守備の要。強気でプレーしないと」。朝練では一番に登校し、他の捕手にも手伝ってもらって二塁への送球を特訓した。春に肩を痛めても、他の守備位置より捕手を選んだ。

 「ワンバウンドになったボールも永井なら止めてくれる。そう思って安心して投げられた」と加納選手。強気の直球を投げ込み続けた。その強気に押され、永井選手も安打で出た二回、頭から本塁に滑り込み、犠飛を成立させた。

 小林航選手(同)も、一時は出場が危ぶまれた一人。春には足の靱帯を傷め、復帰直後の6月には手の指を骨折。焦りの中、「諦めずにできることを続けよう」と可能な部位のウェイトトレーニングに励んだ。この日は適時三塁打など4打数4安打の活躍を見せた。「休んで迷惑をかけた分、やってきたことを発揮しようと積極的にいった」

 「応援も含め、全員が結束できた。悔しい思いはいっぱいだけど、皆で試合に臨めて本当によかった」。主将の檜垣将史選手(同)はそう話して涙をぬぐった。(木下こゆる)