【動画】香港デモ 各地に拡大=益満雄一郎撮影
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 香港の「逃亡犯条例」改正案の撤回を求める抗議デモが14日、香港の九竜半島・沙田であり、市民ら11万5千人(主催者発表、警察発表は2万8千人)が参加した。今月に入り、デモの現場は政府機関が集まる香港島から、対岸の九竜半島側の各地に拡大。警察との衝突も常態化している。

 この日のデモには幅広い年齢層の市民が加わり、香港政府や警察を批判しながら1時間半ほど行進。沿道の店舗は多くがシャッターを下ろした。デモ後、若者ら数百人が道路を占拠したため、警察が強制排除に乗り出した。警察は付近の商業施設の中に逃げ込んだ若者を追いかけ、買い物客らが一時、騒然となった。香港メディアによると、警察は30人余りを拘束した。

 九竜半島側では6日、中国本土出身者が広場などで楽しむカラオケの騒音がうるさいと抗議するデモが西部の屯門で発生。警察がデモ隊を強制排除しようとし、双方が衝突した。13日には中国本土との境界に近い上水で、日用品を大量に買い付けて本土側に転売する「運び屋」に抗議するデモもあった。警察と若者の衝突で、15人が負傷した。

 6月までは香港島の大通りを行進するデモが中心だったが、最近は現場が香港各地に拡散。改正案撤回を明言しない香港政府への市民のいら立ちが深まるにつれ、批判の矛先も中国に関わる幅広い問題に向かっている。(香港=益満雄一郎)