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 全国高校野球選手権青森大会で、57チーム62校の夏の戦いが幕を閉じた。それぞれの試合のあとのミーティングで、監督が選手たちに語りかけた言葉を紹介する。

五所川原工・神幸久監督(57)

(2回戦/2―7弘前学院聖愛)

 自分たちが持っている力を十分出せた試合だったと思う。練習でやったことしか出ないよね。きょう自分が持っている以上の力出せましたか。出せないよね。野球だけじゃない。勉強だって、働いてもそうだ。自分が持っている以上のものを出すには相当努力しないとダメだと思っている。自分で満足しちゃえば絶対うまくならない。3年生はそれを胸に刻んで、進路の目標をしっかり持って残りの学校生活を送って下さい。

 1、2年生は新しいチームでスタートするけれど、大変だよね。自分であきらめている人がすごく多い。自分で限界を作っちゃえばそこで終わりです。そういう人多くない? 同じ高校生が野球をやって何が違う? ほんの少しなんだよ。そのほんの少しの差を埋めるために練習が必要だし、そういうことを意識してやらないと試合ですべて出る。聖愛とヒット数はそんなに変わらない。じゃあなぜあんな点差になったか。そこをしっかり理解して練習に入って下さい。

 3年生にはもうちょっと勝たせてやりたかったというのが本心だけど、本当にご苦労さん。何かつらくなったらグラウンドに来い。いいか。=12日、はるか夢

八戸工大二・三上正彦監督(40)

(2回戦/5―6三沢)

 今日の試合は苦しい戦いだったが、人生はもっと苦しいことがたくさんある。こういう経験をしたことのある人間とない人間は、全然違う。

 いろいろなことがあったが、3年間野球を続けてきた。最後まであきらめないで戦ったということを、人生のプラスにしてほしい。プラスにできないと、今までやってきたことの意味がなくなる。

 3年生は、今までよくやってきた。多くの仲間がいて、家族がいて、こういう環境で野球ができたことを感謝してほしい。その感謝を、これからの行動で示してほしい。これからの活躍を期待している。=14日、八戸長根

松風塾・兼松力監督(50)

(1回戦/0―24三沢)

 3年生はこれで終わりだ。1、2年生はこの悔しい思いを、3年生の姿を見ながらいいところを吸収して、これからやってほしい。

 秋からは連合で出ることになったので、下級生は経験が積める。1年後、どういう風に成長するか。3年生はしっかり切り替えて、受験勉強をしっかりやりなさい。これが終わって生活がおろそかになっては意味がない。卒業するまでは、野球部の練習のようにしっかりやりなさい。=10日、メイプル

青森明の星・樋口敦監督(42)

(2回戦/4―5青森北)

 ミスを解消できていなかったところで、1点差がついた。青北が強かったわけではない、おまえたちが弱かったわけではない。今まで5勝5敗だったのが、5勝6敗になっただけ。その6敗目を今日、向こうにとられただけ。

 ただ、これが夏の最後の大会なんだよ。1、2年生はよく覚えておくこと。おまえたちが今まで追ってきた背中は、明日からもうなくなる。

 3年生、よくがんばったな。おまえたちと、あともうちょっと一緒に野球がやりたかった。みんなよくやった。試合に出られなかったかもしれないが、がんばった。

 今日負けた1点差、負けっ放しでなく、これをこれからの人生で逆転できるように。あとの人生の中で、チームで何かをやることは、ほぼない。これからも、この1点差を思い出すように。=14日、メイプル

弘前実・飛内伸哉監督(48)

(3回戦/4―6青森商)

 奇跡を起こすんじゃねかったのか、奇跡を。いろいろあったけど、奇跡を起こして日本一になろうってやってきたべ。

 誰に馬鹿にされようが、日本一めざしてやるってやってきた。奇跡起こせよ。おまえらには力あるんだよ。勝っても負けても、涙みんなで流せるゲームにしようって。

 勝てなかったけど、うちらの目標、馬鹿にされようが日本一になるって目標は達成できなかったけど、実業の新たな一歩、実業の新たな一歩をおまえらの力で作れたことは間違いない。

 みんなありがとう。最高のゲームだった。最高のゲームだったって。返事ねえのか。最高だ。=16日、青森市営

五戸・浜田剛志監督(25)

(1回戦/0―4八戸工)

 どうだった、3年間。いろいろあったよね。俺は端から見ることしかできなかったけど、すごいいいチームだったよ。3年生を中心に、最後までこうやってつなげるようになったし。成長が見られて、すごくうれしい。

 これからこの負けを、3年生は進路達成、1、2年は次のチームにつなげていってほしい。やっぱりさ、勝つ負けるは結果であってさ、おまけだよ。やることやってるやつには、よい結果が出る。それを信じて、明日から新しい一歩を歩んでいってほしい。=11日、八戸長根

東奥学園・桜庭瑞人監督(34)

(2回戦/2―5青森商)

 夏の大会っていうのは練習試合と違って、アウト一つ取るの難しいよな。これを毎年繰り返しているんだよ。だから普段の練習、一球集中してやらなきゃいけない。ぼけっとしてぬるくやっていても、本番では本領発揮できないということがわかるよな。

 夏の大会、難しいんだ。一つアウト取るのも、最後勝つっていうのも難しい。1、2年生もそれを感じてな。いつも言われていることを言われないようにするだけでも、成長につながると思うしさ。

 3年生は卒業証書をもらうまで、気を引き締めて生活してください。卒業するまでは部員ですから。楽しい高校生活をな。スクールライフ、残りエンジョイして。=13日、青森市営

大湊・飛内尚人監督(47)

(準々決勝/2―12青森商)

 大湊高校の野球っていうのは、華麗なプレーじゃなくて、一つのアウトを必ず1個取る。負けたけど、今日もそれができていたんだよね。だから本当に今日は力負けなんだよ。君たち終わった後、やりきった、そういう雰囲気もあった。でも、やりきっても甲子園に行けなければ、やっぱりだめなんだ。逆に言えば、やりきらなくても、甲子園に行かないといけない。

 今日の君たちのベンチの姿、この夏の大会のベンチの姿は、本当に見違えるように、全然別人でした。いろんな方が君たちを応援してくれて、君たちもそういう思いに応えようというのがすごいわかって。

 本当によくここまで来た。大湊高校はやっぱりすごい。つらくても何しても、心が折れそうになっても、みんなが応援してくれる、何回もはい上がろうとさせてくれる。一番は生徒、選手。次には保護者。次には地域の方々。すばらしい学校であり、すばらしい野球部であることを、今大会を通じて再認識しました。

 これから長い道のりですけど、大湊高校野球部であることを忘れずに、胸を張って帰りましょう。君たちがいなかったら、先生はここにいなかったと思う。本当に、3年間ありがとうございました。=20日、はるか夢

五所川原・瓜田敦也監督(41)

(2回戦/2―3青森)

 野球って、たられば言っても仕方ないのは分かっているけど、もしスクイズが決まって同点になっていたら、最後の九回、ノーアウト一塁できっちり二塁に送れていたら、おそらく全然違っていた。

 あえてしゃべる。1、2年生のために。ただ送れなかっただけじゃないんだ。あそこで1アウト二塁にしていたら、おそらく向こうのセンターのポジションも変わったべ。1点勝負になるから。

 最後の同じ打球が、もしかしたら抜けていたかもしれない。それが野球だべ。そこを詰め切った向こうと、詰め切れなかったうちとの差が、最後の1点差ということだと思う。

 3対2で、周りはナイスゲームって言ってくれると思うけど、これをナイスゲームで終わらせたら、うちは一生ベスト8には行けない。やれねかったな、2年生な。そこをしっかり決めて、おれたちは前進していかなきゃなんねえ。

 3年生には、ここまでしっかりゲームつくってくれて、感謝しかない。まあ悔いは残るよ。負けているんだから。悔いが全くないということはないと思うんだけど、ありきたりだけど、今度はこれまでやってきた野球を糧に、人生も勝負してやんなきゃならない。=15日、青森市営