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 第101回全国高校野球選手権高知大会の第3日は15日、高知市の県立春野球場で2回戦2試合が行われた。

 第1試合は明徳義塾が4長打を含む10安打の猛攻で小津に7回コールド勝ちした。2人でつないだ投手陣は計10奪三振で無失点。守りも無失策でもり立てた。

 第2試合は、高知中央が梼原に先取されたが、小技を効果的に使って得点を重ね、突き放した。

強気の1年生 流れ呼ぶ 高知中央・板谷選手

 強気の1年生打者が試合を動かした。

 高知中央が1点を追う四回1死二塁。二塁走者の板谷朋生(1年)は前田晴輝(3年)の左前打で一気に本塁へ突入し、間一髪で生還した。同点で迎えた五回1死二、三塁には、「ここで打てば流れはこっちに来る」とスライダーを振り抜き、左翼への犠飛で勝ち越しに成功した。

 梼原の主戦徳弘恵人(3年)の120キロ前後の直球と100キロに満たない緩い変化球に高知中央の打線はタイミングが合わず苦戦した。重兼知之監督は「球を迎えに行くな。引きつけて自分のタイミングで打て」と選手たちに指示した。

 板谷は直球を狙っていたが、スライダーにも対応できた。この日は七回にも打点を挙げ、5得点のうち3点に絡む活躍を見せた。

 中学時代に140キロを超える速球を投げて投手としても期待されている。今大会は勝負強さを買われて3番打者に抜擢(ばってき)され、三塁を守る。「誰にも負けたくない」という強気さは、硬式野球チームの南国ヤングマリナーズ(南国市)に所属していた中学時代に培われた。

 当時、チームには一つ上の先輩に昨夏の代表校、高知商の西村貫輔(2年)がいた。同じ内野手で体格も似ている西村とは、練習時間外にもティーバッティングやグラブさばきの練習を2人でするほど仲が良かった。だが西村の打撃を間近で見る度、実力の差を痛感し、対抗心を燃やすようになった。

 高知商が2勝した昨夏の甲子園はテレビで観戦し、三塁手のレギュラーとして活躍する西村の姿を見た。西村からは「高知商に来いよ」と誘われた。だが板谷は「先輩の力を借りずに、明徳義塾を倒して甲子園に行きます」と断った。同級生では中学時代に最速150キロを記録した高知の森木大智(1年)に注目が集まるが、「負けるつもりはない」と言い切る。

 次の準々決勝は22日。待ちに待った明徳義塾との対戦だ。「守りには入らない。チャレンジャーとして攻めの姿勢で挑みたい」

=敬称略(加藤秀彬)