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 北朝鮮の核開発をめぐり、米国が空爆まで計画した1990年代、北朝鮮に潜入して最高指導者と会った韓国人スパイがいた。「史上最も成功した」とされる情報収集活動を担い、韓国政府の対北戦略の立案にも貢献した工作員だ。その経緯を描いた韓国映画「工作」の日本公開(19日~8月中旬ごろ)に合わせ、朝日新聞の単独取材に極秘活動の一端を語った。

 この工作員は、ソウル在住のパク・チェソ氏(65)。韓国軍の情報部隊の少佐だった94年、国家安全企画部(現在の国家情報院)の工作員としてスカウトされた。40歳で妻がいたという。「北に潜入して核開発情報を集めつつ、政権中枢に近づくよう命じられた。韓半島での戦争を回避するための任務だと考えた」と振り返る。コードネームは「黒金星」だった。

 北朝鮮は93年に核不拡散条約(NPT)の脱退を宣言。米国のクリントン政権(当時)は核施設の空爆を計画し、韓国も北朝鮮に工作員を送り込んで、金日成(キムイルソン)主席から事実上政権を継承した金正日(キムジョンイル)氏の動向や、軍部の動きをつかもうとした。何人もの工作員が潜入に失敗して行方不明になるなか、パク氏は事業家を装い、北京で活動する北朝鮮の高位幹部に近づいた。

 作戦ではまず、北朝鮮側の調査…

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