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 第8日は16日、前日の2回戦を勝ち抜いた2校を含む16校が青森市営など4球場で3回戦に臨み、ベスト8が決まった。青森山田と八戸学院光星の対戦は光星が逆転勝ち。青森商は大会初のタイブレークで弘前実を破った。調整日と移動日をはさんで、19日に準々決勝4試合のうち2試合がはるか夢球場で行われる。

「自分らしい投球」貫いた 青森山田・堀田賢慎投手

 2点を追う八回裏、青森山田のエース堀田賢慎(3年)が打席に迎えたのは、八戸学院光星の主将、武岡龍世(3年)。昨夏の青森大会準決勝で2打席連続本塁打を喫した因縁の相手だった。

 打席に入った武岡が、気合をこめて声をあげる。堀田もほえた。3球で終わらせるつもりだった。

 だが3球目、中に入った直球を武岡がとらえる。センターに上がった打球が犠牲フライになり、堀田はこの日初失点。「武岡には負けた」と素直に感心した。

 青森山田は昨年、春、夏、秋と3季連続でことごとく光星にコールド負け。堀田はその全試合に登板していた。「全ては光星に勝つために」。冬は体づくりに励んで球速を上げ、苦手だった変化球も磨いた。

 そして迎えたこの日の試合。春の県大会で光星に完投勝利した小牟田龍宝(2年)が先発し、リードした状況で試合後半から堀田が登板するプランだった。だが小牟田は制球に苦しみ、序盤に3失点。予定を前倒しして、四回から堀田がマウンドに上がった。

 3点差にされて迎えた九回表、ツーアウト。堀田は次打者席でバットを振っていた。「本塁打を打つつもりでいた」。しかし前の打者は三振に倒れ、青森山田の夏は3回戦で終わった。

 堀田は「自分らしい投球でやりきった」とすっきりした顔だった。甲子園への道は断たれたけれど、プロの舞台という目標がある。

 「全国でも屈指の強豪校をここまで抑えた。自信を持ってレベルアップしたい」。試合には負けたが、堀田の野球は終わらない。(吉備彩日)