拡大する写真・図版 大阪城天守閣の後ろに浮かぶ中秋の名月=2015年9月

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 安倍晋三首相が大阪城のエレベーター設置を「大きなミス」と発言して、大きな話題になりました。そもそも往時の建築を再現するのは難しく、それを目指すこと自体にも疑問を投げかけるのは、「お城博士」として各方面から引っ張りだこの城郭考古学者で奈良大学教授の千田嘉博さんです。なにしろ城の跡を見るだけで、建てた武将の性格もわかるといいます。信長、秀吉、家康、信玄、謙信は、どんな人物だったのでしょうか。

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 一番訴えたいのは、お城の「歴史に忠実な整備とは何か」ということです。

 先日も、安倍首相が主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の夕食会で「明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失したが、天守閣は今から約90年前に、16世紀のものが忠実に復元されました。しかし一つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました」とあいさつしました。「16世紀のものが忠実に復元された」というのですが、そもそも事実関係から間違っています。

 今の大阪城の天守は、徳川時代…

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