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 ひざにいかついサポーターをはめ、40歳まで現役にこだわってきた安美錦が、ついに引退する。

 2003年初場所で引退した横綱貴乃花の最後の相手だ。スピードで翻弄(ほんろう)し、送り出した一番は「第一人者が若手に敗れて土俵を去る」という構図に、当時はピタリとはまった。

 結局はけがに泣いたが、年齢を重ねても執念は衰えなかった。シコ、すり足、筋力トレーニング。けがと付き合いながら、技で勝負する小柄な体を鍛えた。

 飾り気のない口調には人柄がにじむ。横綱日馬富士が暴力事件で角界を去る時には「仲間として残念」。横綱稀勢の里と39歳まで務めた豪風が引退した今年初場所では「2人の思いを力に変える」と言った。

 今場所2日目にけがを負わされた21歳の竜虎には、尾上部屋で指導する佐ノ山親方(元幕内里山)を通じてメッセージを送った。「気にするな。里山も(俺に)勝ったことないんだから、自信持って取れ。いい相撲だった」と。

 部屋、年齢など関係なく声を掛ける。誰よりも周りを見ていた。情報収集もあったろう。これからは、その目と頭脳が土俵の外で生きてくる。(竹園隆浩)

安美錦の名言集

 現役引退を表明した安美錦は、その独特な語り口も魅力だった。「横綱キラー」と呼ばれた全盛期から、けがに苦しみながら土俵に上がり続けた終盤の相撲人生まで、支度部屋などで語られた言葉を振り返る。(しこ名、番付などは当時)

     ◇

 【2003年1月19日 初場所8日目】

 初めての金星は、初顔合わせだった「平成の大横綱」から奪う。貴乃花、現役最後の一番でもあった。「やりたかった相手。思い切り取れた」。前日の武双山戦で右ひじを痛めていたが「相撲を取るときは痛みを忘れていた。終わったら痛くなった。えらいことになったと思った」。

 【2003年7月8日 名古屋…

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