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 電車での移動中や病院の待ち時間。静かにしていてほしい時に限って、子どもがぐずる。周りの目が気になって、思わずスマートフォンでお気に入りの動画を見せるが、心はモヤモヤ。「スマホに子守をさせるなんて」って思われているんだろうな。でもこの状況、どうやって乗り切ればいいの? 発達心理学の専門家に聞いてきました。

 幼い子どもをあやすためにスマホを見せる「スマホ育児」について記者(35)が街で母親らに聞いて回ったところ、視力への影響を心配する声が目立ちました。

 目への影響について、あいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)の都築欣一眼科医は「0~3歳は目の構造上、遠視の状態の子が多く、短時間の使用であれば近視の心配は少ない」と話しています。だが、スマホは急激に普及したメディアで、その影響について系統的な研究はまだないそうです。そのうえで都築医師は「至近距離で長時間見ることが習慣化し、近視になりやすい形に眼球が変化する学童期にまで続くと近視の恐れが増す」と指摘しています。見せる場合は30センチ以上離して、30分以内にするという眼科・小児科医の見解が多いそうで、「外遊びとのバランスも大切」と助言しています。

 発達心理の面からはどんな問題が考えられるのでしょうか。

 名古屋短期大の小川絢子准教授(発達心理学)は「スマホが他の絵本やおもちゃと違うのは、誰かと共有にしくい点」と指摘します。子どもは1歳ごろから指さしや片言で周りとコミュニケーションを取ることで語彙(ごい)力を伸ばし、他者との関わり方や社会性を学んでいきます。ですが、スマホの小さい画面で刺激の強い視覚情報に見入ってしまうと、「誰かと話題を共有する力が育ちにくくなるのでは」と言います。「短時間であれば発達への影響は考えにくい。でも静かにしてくれているからと何時間も見せてしまうと、見せることよりもコミュニケーションが減ることによる弊害が出てくる恐れがある」

 スマホとうまく付き合うにはどうしたらいいのでしょうか。「大事なのは、大人と一緒に見る『共視聴』ではないかと思います」と小川准教授。例えば、スマホに入っている子どもや家族の写真・動画は、アルバムをめくるように一緒に見ることができ、「これは誰?」「この時○○ちゃん○○してたね」とコミュニケーションを取ることもできるので、利用しやすいそうです。

スマホなしで乗り切るには、ハンカチ?!

 スマホなしで乗り切るにはどうしたらいいのでしょうか。

 自身も2歳のお子さんの子育て真っ最中の小川准教授は「公共の場で手軽なのは、広告や食事のメニュー、草花などその場にあるものを話題にすること」と言います。

 何かを準備する余裕があるので…

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