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(17日、高校野球山口大会 早鞆12―2大津緑洋)

 早鞆の三塁側スタンドでは、同校の亡き名将も勝利を見守った。元野球部監督で、今年6月に86歳で亡くなった石井英昭さん。教え子の一人で野球部OB会長の村田憲史さん(67)が石井さんの遺影を胸に抱き、声援を送った。

 石井さんは1960年に早鞆の監督に就き、64年夏の甲子園では初出場ながら準優勝。66、67年も夏の甲子園に導いた。93年に退任しても、夏の山口大会には必ずスタンドに駆けつけた。昨夏も弱った足を教え子たちに支えられながらバックネット裏に出向き、熱心に観戦した。

 早鞆は序盤に主導権を握ってコールド勝ち。安定した試合運びに、村田さんは「石井先生も喜んでいることでしょう」。64年の甲子園で一塁手だった竹内幹二さん(72)も「先生と一緒に、半世紀ぶりに夏の甲子園に行きたい」と顔をほころばせた。(山田菜の花)