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 英公文書館は18日、1995年7月に村山富市首相(肩書は当時)がメージャー英首相に送った、第2次大戦中の英国人元捕虜に謝罪する親書の仮英訳を公開した。当時、英国で「日本が書面で初めて謝罪」と注目された親書だが、実際の文章の公表は見送られていた。関連文書からは、国内の反発を恐れた日本側が公表に反対し、英側が要旨のみ明らかにすることで折り合った当時の駆け引きがうかがえる。

 親書の仮英訳は95年7月14日付。直近の与党・保守党党首選でメージャー氏が勝ったことへの祝福から始まる。日英両国の関係強化をうたった上で、2年近く前のメージャー氏訪日の際、当時の細川護熙首相が元捕虜の問題で「深い反省とおわびの念」を表明したことに言及。「その思いを重ねて申し述べます」と記した。

 これに対し、英外務省は同24日付の文書で「我々はやっと英国の元捕虜に特定した書面での謝罪を得た」と評価。英政府は当時、大戦中に日本軍から鉄道建設などの労働を強いられたとして、日本に謝罪と賠償を求める元捕虜から強い突き上げを受けていた。親書はこうした圧力に対応する「最も重要なカードになる」と、英側で肯定的に受け止められた。

 この文書によると、日本側は既に党首選の祝辞を贈っており、親書は2通目の祝辞の形をとっていた。明確に謝罪文書とうたわなかったことについて、他国から同様の謝罪要求があっても拒否できるようにする「日本の政治的な理由」からだと、英外務省は分析。日本側は親書を公開したがらなかったが、英側が任意のタイミングで内容を公表するのには異を唱えない、との対応で折り合ったという。

 別の文書によると、日本側は英…

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