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 愛媛大会は17日、1回戦6試合があった。坊っちゃんスタジアムでは、昨夏優勝の済美が力強い打撃で宇和を破り、初戦を突破。西条市ひうち球場では、新居浜西が古豪・松山商を破った。18日は坊っちゃん、今治市営の両球場で1回戦5試合が予定されている。

バッテリー 互いに支え合い 八幡浜工・山下一平君・菊池裕哉君

 八幡浜工はエース山下一平君(3年)の内角を攻める投球で、五回まで無失点。打線も7点を挙げ、チームは波に乗っていた。

 しかし六回表、無死満塁のピンチで突然、山下君の両ふくらはぎが痛んだ。ダッグアウトに下がって治療を受けたが、痛みがひかず、交代。「最後まで投げたかった」と悔やんだ。

 バッテリーを組む主将の菊池裕哉君(3年)は「めちゃめちゃ不安でした」。2人は小学生の時からの知り合い。小学校は違うが、ともにソフトボールをやっていて、地元の選抜チームでバッテリーを組んだこともある。中学は別々だったが、八幡浜工に進学し、再びバッテリーを組んだ。

 主将になった菊池君は迷った時はいつも山下君に相談し、頼りにしてきた。足を痛め、ベンチで落ち込む山下君を見て、菊池君は「お前ひとりじゃないというところを見せなきゃ」。

 緊急登板した2年生を冷静にリードし、2失点で乗り切った。ベンチに戻ると、山下君が菊池君に「ありがとう」とほほえんだ。

 次戦は秋の県大会南予地区予選で惜敗したシード校・帝京五。山下君は「次の試合までに走り込んで、つらないように準備します」と笑顔で話した。(照井琢見)