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(17日、高校野球新潟大会 日本文理9―2長岡商)

 「春とは違う」。日本文理の粘り強い攻撃に、大会屈指の左腕投手、長岡商の目黒宏也(3年)は焦った。

 一回、日本文理の先頭打者、桑原大紀(2年)に外角も内角もしぶとくバットに当てられ、7球目まで5連続ファウル。投げられる球がなくなっていった。そして10球目で、中前にはじき返された。

 春の県大会4回戦で日本文理に3―6で敗れて以降、「夏で雪辱を果たそう」と部員全員で練習してきた。その願い通りの舞台だったが、初回に先制されると、「これ以上点をとられたら、まずい」。思えば思うほど追い詰められた。

 四回、日本文理の南隼人(3年)に左翼線へ二塁打を許すと、四球、右前安打、四球とリズムを崩し、この回4失点。「『厳しいコースを、厳しいコースを』と思い、攻めすぎた」と悔やむ。この回を投げ終えて降板。「ここでマウンドを降りるのは悔しかった」。チームは七回に意地を見せたが、雪辱はならなかった。

 小学2年生で野球を始めた時から投手。「今までで一番悔しい」と繰り返した。進学し、野球を続けるのが希望だ。この悔しさは「大学で返す」と話した。(佐藤瑞季)