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(17日、高校野球西東京大会 早稲田実6―0小平西)

 八回、6点差。ベンチからの伝令を受け、小平西のエース野崎師(つかさ)(3年)はギアを上げた。さらに得点を許すと、コールド負けになるピンチだった。

 1、2回戦と同じくダブルエースで臨んだ。林田憲哉(としや)(同)が先発し、野崎が抑える。初戦と同じで、2回戦は逆で、ともに無失点。この日も序盤まで、強豪私立の早稲田実と接戦を演じた。

 同じクラスだが、「性格は、ま逆」と林田は言う。「まじめ」という野崎は練習試合で手を抜く林田と口論したこともある。ケンカしながら競い合い、成長を目指してきた。一緒にランニングやダッシュ、筋トレをし、野崎が腰を痛めた冬場は林田が穴を埋めた。

 林田は試合後「もっと継投したかった」。伝え聞いた野崎は「俺の前では絶対言わないのに」。素直になれない2人だが取材には同じことを言った。「あいつというライバルがいたから今の俺がある。感謝」。本音では気の合う2人の夏が終わった。(木村浩之)