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 愛知大会10日目の17日は、残っていた3回戦2試合があった。名城大付は14安打の猛攻で10得点し、新城東を破った。長久手は同朋に5―0で完封勝ちし、夏の大会では9年ぶりに3回戦を突破した。20日からは、16強入りをかけた4回戦が始まる。

磨いた「遅球」 162球も力尽く 同朋・北村波偉斗投手

 勝つために、遅さを求めてきた。同朋のエース・北村波偉斗(はいと)君(3年)の直球は120キロちょっと。だが、わざと腕の振りを弱めて「置きにいく」という80キロ台のチェンジアップのおかげで、打者は直球が速く見える。「直球が速くないなら、一番遅い変化球をより遅くして、直球を速く見せる」

 部員は21人。エースの北村君も打撃投手をせざるをえなかった。その中で、打者を相手に制球力、実戦感覚、そして、より遅いチェンジアップを磨いてきた。

 この日は緩急がさえ、五回までは無失点。球が遅すぎて球場の球速表示が出ないこともあった。後半に制球が甘くなり、敗れたが、9イニング162球を投げて10奪三振と力投。4年連続初戦敗退だったチームは今夏2勝した。北村君は「持ち味は出せたが、エースとして踏ん張り切れなかった。仲間に申し訳ない」と涙を流した。(竹井周平)