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(17日、高校野球秋田大会 明桜12-4大曲工)

 大曲工には、七回の攻撃時に指笛を吹いて選手を応援する伝統がある。3点を追う場面で、球場に指笛の音が高く響いた。

 今年の吹き手を務めるのは、藤川空宙(そら)君(1年)。同じ中学出身の会場(あいば)達希主将(3年)に憧れ、大曲工野球部に入部した。

 1死の場面、その会場主将に打席が回ってきた。スタンドではチャンステーマ「大工ファイヤー」が演奏され、熱が上がっていく。会場選手が振り抜いた打球は、左翼を大きく越え本塁打に。「かっこいいっすね」。藤川君は笑った。

 チームは最終回、大量得点を許し敗れたが、藤川君の夢はまだ始まったばかりだ。「会場さんみたいな4番打者になりたい」と照れ笑いしながら話した。(林瞬)