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(17日、高校野球長崎大会 海星4―2小浜)

 実力校の海星相手でも先輩の「緊張するな、大丈夫」の声で強気になれた。

 初回、同点に追いつき2死二、三塁の場面で山本れん選手(1年)が打席に立った。「ストライクは全部振る」。7球目、真ん中に入った直球を引っ張り、勝ち越しの走者がかえった。

 二つ年上の兄、京介選手(3年)にあこがれ、小学1年からソフトボールを始めた。中学1年の時、兄が投げた試合で失策したことがある。「迷惑をかけた」という思いから、兄を追って小浜に進学した。

 この日、先発した京介選手は終盤まで2失点と好投していたが、七回に二塁打を放って走塁中に右足をけがして交代。溝田澄夫監督(72)がれん選手に継投を告げた。

 「抑えてやる」と臨んだ八回、本塁打を浴びて勝ち越された。兄とともに甲子園の舞台に立つ夢は絶たれた。だが、「今度は自分が兄を甲子園に連れて行く」。その夢をかなえるべく、明日から練習に臨むつもりだ。(米田悠一郎)