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 日本航空は17日、VR(仮想現実)を使った整備士向けの訓練システムを公開した。専用のゴーグルをかけ、目の前に機体があるような感覚で訓練できる。近年は飛行機の性能が上がって不具合が起きにくくなり、整備士がじっくり機体に触れる機会が減っているため、VRで補いたい考えだ。今月から試験運用を始めており、来年度の実用化をめざす。

 訓練システムは、東芝システムテクノロジーと共同で開発。エンジン試運転の作業を訓練できるようにした。エンジン部品を交換した後、整備士が操縦席に座って正常に動くかを確認するもので、重要な工程の一つだという。

 ゴーグルをかけると、CGで再現された操縦席が目の前に広がり、専用のコントローラーで仮想空間内のスイッチを操作できる。どんな手順で計器を確認し、スイッチを押せばよいかを、実物さながらに学べる仕組みだ。視線が正しく計器を追えているかも、チェックできるという。(高橋尚之)