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 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は17日、オウム真理教の後継団体「アレフ」について報じたテレビ東京のニュース番組について、審理に入ると発表した。

 対象は、同局が2018年5月16日に放送した報道番組「ゆうがたサテライト」。同委によると、テレ東の取材チームがアレフの札幌道場前で取材したアレフ会員とのやり取りを、一部音声を加工していない状態で放送した。アレフ会員は「再三撮影をしないよう訴えたにもかかわらず、無断で全国放送した」とし、「加工されていない声が放送され、個人が特定できる」などと肖像権とプライバシーの侵害を訴え、テレ東に謝罪と映像の消去などを求めてBPOに申し立てを行った。

 番組は、「オウム真理教事件の死刑囚らの刑執行の可能性が高まる中、オウム真理教はアレフと名前を変えて存続している」として、「教祖を失う可能性に揺らぐ教団の実態」を特集したもの。同委によると、テレ東は「音声が加工されずに出たのは、編集上の手違い」で、「特定の意図はなく、不快な気持ちにさせたことは誠に遺憾」とした一方、「報道には公益性がある」と主張しているという。テレ東は審理入りを受け、「今後も審理に協力してまいります」とコメントを出した。(西村綾華)