打線売りの松山商、初戦で姿消す 大事な場面で点奪えず

寺尾康行 矢野裕一
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 高校野球愛媛大会で松山商が新居浜西に2―7で敗れ、1回戦で姿を消した。初戦敗退は、2回戦から登場して敗れた2009年の91回大会以来、10年ぶりだ。

 二回に先制したが、追加点が奪えない。打線が売りのチームが、五回まで3安打に抑え込まれた。

 「序盤で互いが浮足立っているところで、追加点が奪えず、流れを相手にやってしまった」と重沢和史監督。グラウンド整備直後の六回、ここまで無失点の先発・松崎来雅(らいが)君(1年)が新居浜西打線に捕まり、逆転を許した。「立ち上がりは良かった。グラウンド整備の後、ギアを上げようとしたがうまくいかなかった」

 七回のピンチではエース猪崎敬大(けいた)君(3年)がマウンドに上がったが、流れを変えられなかった。「昨日監督に『大事な場面で行くぞ』と言われていた。悔いが残る。チームに焦りが出て自分たちのプレーができなかった」

 打線は八回、2本の長打で1点を返したが、届かなかった。主将の大村玄君(3年)は「ミスが重なって硬くなってしまい、思い切ったプレーができなかった。夏の大会の厳しさを出場した2年生が後輩たちに伝えて、次こそ勝ってほしい」。4打数4安打と気を吐いた原龍誠君(2年)は「来年の夏は一球一球を大切にリベンジし、甲子園出場を目指したい」と誓った。(寺尾康行、矢野裕一)

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