2018年暮れに始まったBSの4K放送。高精細で美しい映像だとPRされてきたが、首都圏の個人電器店から朝日新聞に、ある情報が寄せられた。「複数の客から『4K放送は暗い』という苦情がきている」というのだ。
取材を進めるうちに分かってきたのは、4Kテレビで見る番組がすべてが暗いわけではないということ。専用チューナーを付け、「4Kテレビで4K放送を見た」という視聴者の一部から「暗い」との指摘が出ているようだ。
国内で出荷された4Kテレビ(チューナー内蔵型テレビを含む)は今年6月で累計約685万台。一方、チューナー(内蔵型を含む)や、ケーブルテレビ経由で受信できるセットトップボックスの出荷は約127万台にとどまる。単純計算で、じっさいに4K放送を見ているのは4Kテレビを持っている人の2割弱ということになる。東京五輪が1年後に迫り、4Kテレビの購入を検討している人や、すでに4Kテレビを持っていてチューナーを付けようか迷っている人は少なくないはず。「暗い」という指摘が本当だとすれば、その人たちのためにも、原因や対策を明らかにして広く伝えるべきだろう。
そこでまず、4K放送と2K放送を見比べたらどんな違いがあるのか、情報を提供してくれた電器店の協力を得て実験することにした。
昨年末に始まったBSの4K放送が「暗く見える」との情報が朝日新聞に寄せられました。テレビの問題なのか、放送の問題なのか。原因と対策を追った取材の一部始終を6回のシリーズで伝えます。ご意見や感想は(keizai@asahi.com)にお寄せください。
実験は5月中旬、首都圏でおこなった。
見比べる条件を合わせるために…
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