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 江戸時代の趣を伝える広島市指定重要無形文化財「江波の漕(こ)ぎ伝馬」の川上りが18日、同市中区の元安川と本川であった。毎年、旧暦6月17日(今年は7月19日)に厳島神社と周辺で開かれる管絃祭(かんげんさい)の前日にある恒例行事。空鞘(そらさや)稲生神社で安全祈願の参拝をした。

 伝馬船「明神丸」はこの日午前10時、原爆ドーム対岸を出発。そろいの法被姿に笠をかぶった「江波漕伝馬保存会」の若衆14人が、和太鼓と民謡の音頭に合わせて力強くこぐと、10分ほどで同神社前に到着。参拝後、船が左回りに三匝(そう)(3回まわること)すると、土手で見物していた人たちから拍手が起きた。

 管絃祭は、大阪の天神祭、松江のホーランエンヤとともに、日本三大船神事と言われており、厳島神社最大の神事。江波の漕ぎ伝馬は、元禄14(1701)年、宮島近くで遭難した管絃船の救難にあたったことから、管絃船を曳航(えいこう)する大役を務め続けている。

 管絃祭は19日午後3時に始まり、深夜まで続く。(宮崎園子