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 第101回全国高校野球選手権秋田大会は18日までに、1回戦~準々決勝の計40試合が終了。出場した44チームのうち40チームの夏が終わった。高校野球を卒業する3年生らに、監督が「最後のミーティング」でかけた言葉とは――。

秋田修英・鈴木寿宝監督(55)

▽2回戦 4―5由利

 お疲れさん。負けてしまって、残念だった。うん。悔しくてしょうがない。だけどもまあこれは結果なので。これを受け入れなくちゃいけない。

 きょうすけ。たいが。きっぺい。ひろ。3年生でベンチからはずれた人たち。勝てなくてごめんな。俺は、優勝した場合は胴上げと思ってたけど、それができなかった。だけども、いいチームか悪いチームかっていうのは、ベンチから外れてしまった3年生がどういう行動をするかによって決まると思うんだよ。みんな、すごい良かったと思う。本当勝てなくて悪かったけど。かなり勇気づけられた。

 3年生は高校野球終わってしまうんだけど、今まで積み重ねてきたもの、これは決して間違いじゃない。いろんなことを我慢してきて、目標に向かって一生懸命努力して、仲間のためにいろんなことをやってあげて、仲間を助けて、というようなことを一生懸命してきた。これは、高校野球が終わったからもういいやってことではない。せっかく積み重ねてきたもの、みんなの財産、みんなで培ってきたもの、みんなの身にしみてわかっていること、振る舞い続けてくれ。

 あと、1、2年生。これだけ頑張った3年生だ。だけども、これでも負けた。これでも負けた。おまえら3年生より頑張ってるか。これだけ頑張ってもまだ負けるぞ。1、2年生、どう思うか。3年生より頑張ってるか? 俺は頑張ろうと思っているか? こうやって悔し涙流してて。絶対忘れちゃだめだ。今3年生が、2年生、1年生に頑張れよって声をかけていたが、本当に頑張らなきゃいけない。3年生が残してくれたものがいっぱいある。それを忘れずに、そしてそれ以上に、頑張ることだよ。それが3年生に対する恩返しだ。=14日

増田・土崎諭史監督(45)

▽1回戦 2―12平成

 まず、お疲れさまでした。3年生は一番最後の試合になってしまったなあ。正直予想外の展開になった。もっと打ち合いになればなあという思いがある。ただ、向こう(平成)が強かった。そこは認めよう。

 今、後悔している人はいるか? それじゃ、ダメなんだよ。3年生は野球でなく他に生かさなければならない。後悔しないように準備、確認をしておかなければいけないことがこの後もたくさんある。今、悔いが残る。はっきり言って当たり前だ。人生なんかそんなもんだ。この後、野球だけが全てではないし、これを生かさない手はない。1、2年生はこれを伝えてもらいたい。最初に話したが、予想外の5イニングだった。ほんと予想外だった。けれども、夏の大会の5イニングを3年生は1球1球覚えておかないといけない。後でちゃんと笑ってしゃべれるように見返して、反省してもらいたいなと思う。これで高校野球は終わりだが、野球はどこでもできる。せっかくやった野球なので、色んな自分の人生のツールとして生かせるようにしてもらいたい。まず、不運というかそういうところもあったが、この後の平成高校の快進撃に期待するしかない。最後にいいチームと対戦できてよかったなあ。=11日

六郷・深沢隆彦監督(34)

▽1回戦 2―12能代松陽

 正直に言うと、君たちの頑張りに感動してしまう。予想を超える前半の展開に、純粋に感動したんだよ。人を感動させるようなチームになれて、よかったと思う。

 今日は点差は関係ない。自分らしい攻撃や踏ん張りができたのは、偽物じゃない頑張りがあったからじゃないかな。みんなで協力して頑張れたところが美しい形で表れている気がして、本当に誇りに思う。

 1、2年生へ。これが六郷高校の夏です。今年の44チームの中で、今は自分たちよりも格上のチームばかりだけれども、一生懸命やっていれば勝負になるんです。正面から向き合って逃げないで頑張れば、素晴らしい夏がくる。この頑張りを忘れないでもらいたい。胸張って帰りましょう。=11日

花輪・畑山翔太監督

▽1回戦 4―7五城目

 終わったという感覚がない。試合は相手にツキが転がって、うちに不運が転がってきたと思っている。だからこそ悔しいし、どうしてツキを引っ張ってこれなかったのかという、俺の中の反省が大きくて。この悔しさを、次の試合で晴らそうとしか思えなくて。

 でも、そう思えるのは、おめだちがそこまでやってくれたからだろうなって思います。もっとうまくなるし、チームとして良くなるし、大会で成長していけると思ってあったし。可能性と力を持ったチームだったなって思います。

 もっともっと、このチームで野球をやりたかった。(3点を追う)九回の攻撃の前にしゃべったけど、「おめだちはミラクルを起こせる」って思っていました。いつぞやは、君たちは劣勢をひっくり返せるパワーはないなと思うときがありました。今はどうか。九回に言ったことがすべて。あの場面をひっくり返すことができる力はあった。

 間違いなく、あなたたちは俺が見てきた中で一番強いチームです。自分たちで必要だと思うことをずっとやってきた。チームの形は3年生がつくってくれた部分が非常に大きい。あなたたちのお陰で、花輪高の野球部は変わりました。

 あなたたちとここまで野球をやってきて、「まだ野球をしたいな。さびしいな」と思うということは、おめだちとやってきた野球が本当に楽しかったんだなと、心の底から思います。

=11日

西目・久米諒監督(33)

▽2回戦 2―8秋田中央

 まずは3年生、お疲れ様でした。私も4月から監督で半年間もやっていませんでしたが、みんなとしては監督も代わって戸惑った点も多かったと思います。でもいろいろと、こっちが話したことに対しては頑張ってトライしようとしてくれたし、私自身はみんなに助けられました。

 この3年生は、いい面もあれば、ちょっとなと思う面もあったけど、最終的にはまとまったし、下の子たちにはいい3年生だったと思う。皆さんの経験っていうのは、誰よりも、去年の3年生たちよりも多いので、グラウンドにも来てたりして、下の下級生にげきをとばしてもらえたらと。まだまだ1年生は弱いので、3年生たちの力を見せてもらえればと思う。工藤(元)監督の思いも受けて、みんなをなんとか甲子園に連れて行きたかったけど、できなくて本当に申し訳ない。でもこの思いは絶対後輩たちに受け継がれると思うし、みんなのやってきたことは絶対無駄にはならないので。これからも、みんなの人生は長いので、工藤監督に教わったことだったり、私が話したことを胸に生きていってくれればなと思う。3年間、お疲れ様でした。=13日

秋田西・伊藤洋徳監督(38)

▽2回戦 0―13秋田南

 勝負だから、勝ち負けはあるが今日は、負けてしまった。結果が出る、出ないとかは相手があることだ。ただ、結果を出すために頑張る、努力を続けるということを、野球をやる上でも、実際の生活の中でも大事なので、惜しまずに、ぜひやってほしい。やれないのが問題ではない。能力もあるので……。やろうとしないのが問題だ。そういったことを少しも出さないで、目標に向かってやり続ける。努力を重ねることを3年生は今後の人生で、1、2年生は練習で生かしてほしい。=13日

本荘・冨樫真雄監督(44)

▽2回戦 2―11角館

 ご苦労さん。力及ばずでした。悔いはないかもしれないけれど、悔しい思いは当然あると思う。勝つチームがいれば負けるチームもいる。勝ち続けるチームは一つしかないので。得たものを、野球だけではなくて、これからの人生で生かしていってほしいなと思います。

 俺は高校のときに野球負けてから、甲子園しか考えていなかったんだけども、監督になれば甲子園目指せるなと思って。お前たちには、「○○になる」ではなくて、「○○になって、○○をする」という夢を持つ人間になってほしい。

 長いこと監督をやらせてもらったんだけど、俺はここで一区切り。君たちが後輩に託したように、俺も後輩に託します。去年の夏が終わってから覚悟を決めていました。「俺はこのチームが負けたらユニホームを脱ごう」とやってきた。ただ、今日勝たせてやれなかったことについては非常に悔いがあります。今日の光景、感覚をしっかり胸に刻んでほしい。

 少ない人数だったけど、よく頑張ってくれました。様々な苦労も難儀もかけたと思う。そんな中でよく頑張ってくれた。感謝しています。胸を張って帰りましょう。=14日