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(18日、高校野球西東京大会 日大三5―1聖徳学園)

 西東京大会4回戦。昨夏の全国選手権で4強入りした日大三が、5―1で聖徳学園を下した。試合後の小倉全由監督は、苦笑いだった。「打てませんね。参りました」

 日大三の看板と言えば、全国制覇した2001年と11年に代表される強力打線だ。今夏は少し様子が違う。初戦となった3回戦は5安打止まり。この日も7安打で、長打は1本だけだった。

 たしかに、過去のチームと比べて破壊力は物足りないかもしれない。それでも、日大三が目指す野球は変わらない。「10―0で勝つ野球」だ。その気概を、1―1の六回の攻撃に垣間見た。

 無死一、二塁、5番大城龍馬(2年)が、初球を三塁前へ転がす。絶妙な送りバントが、内野安打に。満塁となり、代打・豊国麻人(3年)が中堅へ勝ち越し犠飛を放った。直後にこの日唯一の長打が生まれた。

 計4得点。流れをつかむべきポイントで、それぞれが役割をきっちりこなす。したたかなビッグイニングだった。

 だが、小倉監督の評価は厳しい。「まだまだ振れていないよね。もっとギラギラやっていかないと」。この夏、指揮官は強打の復活を求め続ける。それがかなえば、日大三はさらに面白い存在になる。=ダイワハウス八王子(小俣勇貴