ヤフーはアスクルに反論「譲渡を申し入れる方針はない」
ヤフーは18日夕、子会社アスクルの岩田彰一郎社長がヤフーの退任要求に反論する記者会見を開いたことを受け、新たにコメントを出した。ヤフー側としては、アスクルの個人向けネット通販「LOHACO(ロハコ)」事業について「譲渡を申し入れる方針はない」としている。
アスクル側は、ヤフーが今年1月、アスクルにロハコ事業の譲渡を要請。アスクルが譲渡を拒否したところ、6月末にヤフーの川辺健太郎社長がアスクルを訪れ、岩田氏の退任を求めたとしている。
ヤフーは今回公表したコメントで、「アスクルとしてそもそもロハコ事業を譲渡をする考えがあるのかの意向をうかがったにすぎない。アスクルからその意向はないと回答を受けたため、当社としては今後も譲渡を申し入れる方針はない」とし、引き続きロハコ事業はアスクルが運営するとした。
一方で、アスクルが見直しを求めている資本業務提携については、「協議は不要」とする従来の立場は崩さなかった。
アスクルの岩田社長の後任人事についても、「当社から社長を派遣するつもりはない」とし、アスクルの吉田仁COO(最高執行責任者)または吉岡晃COOのいずれかが後任の社長に就任するものと考えている、とした。(栗林史子)
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