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 第101回全国高校野球選手権千葉大会は18日、3回戦16試合が7球場であった。東京学館浦安が東京学館船橋に延長11回サヨナラ勝ちし、船橋東はCシードの四街道を5―3で下した。連合チームで初の3回戦進出を果たした県松戸・県柏・関宿・流山は千葉商大付に及ばず、夏の甲子園に5回出場した拓大紅陵は東海大市原望洋に敗れた。今春の選抜大会で準優勝した習志野と4年連続の夏の甲子園出場を狙う木更津総合はそれぞれ勝ち進んだ。

初の2勝「連合」で良かった 流山・千葉宏大主将

 1点リードで迎えた三回裏無死一、二塁のピンチ。マウンドに選手たちが集まった。「落ち着けって」

 県松戸・県柏・関宿・流山の連合チーム。ユニホームはばらばらだ。エラーと死球。一気に崩れかねなかったが、仲間の言葉に、エース千葉宏大(こうだい)主将(3年)=流山=に笑顔が戻った。

 逃げずに思いきり投げよう――。満塁になった後、打者は三ゴロで1アウト。犠飛に送球ミスが絡んで逆転されたが、声は途切れない。「あとアウト一つ」。続く打者を左飛に打ち取り、ベンチに戻ると声が響いた。「ナイスピッチ!」

 1年の時から連合チームで戦い、関宿の尾形一輝(かずき)君(同)はずっとチームメートだった。一緒に戦った昨夏は初戦で5回コールド負け。「絶対に、おれらの代では勝とうな」。その試合のミーティング後、尾形君に言われ、約束した。

 流山の部員は一時、千葉君だけになった。でも、毎週末にある連合の練習は楽しかった。朝5時半起きで、練習場所が遠くても。何より、次の夏は連合で勝ちたい。辞めようとは思わなかった。

 昨秋から連合を組む県松戸に加え、県柏も加わり、この夏は4校18人で出場することになった。4校連合になってからの練習試合は10試合に満たない。ただ、初めはぎこちなかった選手たちも、少しずつ打ち解けていった。清水琢矢監督は「千葉が、いつもチームの中心で話していた」という。

 迎えた初戦は13―3で、連合初の勝利をあげた。2回戦は20―0のコールド勝ちで2勝目。清水監督は「3カ月だけど一つのチームになれた」。尾形君は「他の3校の力があったからこそ勝てた」。

 この日は五回以降に加点され、8回コールド負け。3年間で一番長い夏が終わった。試合後、千葉君は「連合で野球をやってきて良かった。でも、もっとみんなと野球がしたかった」。目には涙があふれていた。=国府台(小木雄太)