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(19日、高校野球千葉大会 市船橋8-7中央学院)

 昨夏、西千葉大会で優勝した中央学院が延長十一回、サヨナラで敗れた。エース畔柳(くろやなぎ)舜君(3年)は七回裏からマウンドに登り、懸命に腕を振った。だが、粘る市船橋に九回と十回に2度追いつかれ、最後に勝ち越された。

 1点リードの九回裏1死。畔柳君は初球を左中間に運ばれ、三塁打に。絶対に抑える――。球が浮かないように低めを狙ったが、「力んでしまった」。スライダーがバウンドし、捕手の後ろへ転がった。三塁走者が返り、同点とされた。

 延長十回表。畔柳君は先頭で打席に立った。安打で出塁すると、犠打で二塁へ。加藤公翔(たかと)君(2年)の右前打で三塁に進むと、本塁への送球がそれるのを見て、頭から本塁に滑り込んだ。「しゃー!」。勝ち越しとなり、ベンチでもみくちゃにされた。

 しかし、その裏2死一、二塁から二塁打を浴びて再び同点に。十一回裏1死満塁で左前打を放たれ、力尽きた。相馬幸樹監督は「最後は畔柳しかいなかった。ありがとうと言いたい」と語った。

 昨春と昨夏の甲子園に出場した優勝候補の一角。「先輩たちを追い越して、みんなと甲子園で校歌を歌いたかった」。悔しさを胸に刻み、赤くなった目をぬぐった。(小木雄太)