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 アニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)での火災発生から一夜明けた19日朝、焦げ臭いにおいが漂うスタジオの前には、花束を持つ人たちの姿があった。

 「京アニ」の作品のファンだという京都市の大学生足立万怜(まさと)さん(18)は直接手を合わせたいと思って、足を運んだ。

 「現実と思えなかった。これ以上亡くなる方が増えないように祈りながらニュースを見ていました」

 スタジオ近くに住む高校1年の男子生徒(16)は「小さい頃からそばにあった身近な建物。あんなに焦げてしまって本当に悲しい。小学生の頃、猫と散歩をしていたら女性の社員が一緒に遊んでくれたこともあった。とても心配です」と話した。

 通勤途中に花束を持って訪れた会社員男性(40)は数年前に京都市に転居してきて以来、「京アニ」の作品を見るようになったという。「この近くの美しい情景や登場人物の表情が描写されていて、親近感を持っている。繊細な描写が素敵だった。クリエーターのみなさんはもっと作品をつくりたかっただろう。その思いが絶たれたのは無念だろうと思います」

 京都アニメーション本社(京都府宇治市)には同日午前8時ごろから、八田英明社長や従業員が次々と出社した。八田社長は報道陣に「本当に痛恨の極み。言葉にならない。日本の宝が失われた。これから現場検証に行かないといけないので、今はこれ以上は勘弁してください」と述べた。

 本社近くにある同社運営のグッズショップは臨時休業となり、玄関には花束が置かれていた。

 一方、火災で亡くなった人の遺体が安置されている府警警察学校(京都市伏見区)には同日午前、遺族や知人とみられる人たちがタクシーなどで訪れ、沈痛な面持ちで入っていった。

【動画】18日、報道陣の取材に応じる京都アニメーションの八田英明社長=小山琢撮影