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(19日、高校野球熊本大会 熊本工7―2菊池)

 一塁側、菊池の野球部員が陣取ったスタンドで、小さな男の子が先頭に立ち、応援の音頭をとっていた。部員とそろいのユニホームを着て赤いメガホンをとり、「頼むぞ!」と声を張り上げる。渡辺勝太選手の弟、圭太君(9)だ。

 春の九州地区高校野球熊本大会を家族と観戦に行った時、「一緒に応援しよう」と部員に誘われたのがきっかけだった。その試合に勝ち、8強まで進んだことから応援にのめり込んだという。家で兄に音頭を教わり、公式戦に毎回参加。部員たちから「応援団長」と呼ばれるようになった。

 昨夏、兄は投手として出場。熊本工と2回戦で当たり13対1で負けた。今回の試合にかける気持ちは兄弟ともに強い。リードされても「勝つ気持ちで応援する」と力強く選手たちを見た。7対2で試合が終わると、「熊本工業頑張れ!」と音頭を取り、相手にエールを送った。

 自分も野球を始めるつもりだという。「今度は自分が家族を甲子園に連れて行く」と意気込んだ。(渡辺七海)