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 徳川家康が浜松城入城の際、1570(永禄13)年に勧請(神仏を請じ入れること)したと伝わる浜松秋葉神社(浜松市中区)が、敷地内の塚の発掘調査をすることになり、歴史家や郷土史家ら専門家の協力者を募っている。塚は「三方ケ原の戦い」の際の武田方の戦死者や遺品などを埋めたものと伝わっているが、一度も調査されたことがなく、勧請450周年を機に神社の歴史に光を当てる試みをすることになった。

 塚は直径約5メートル、高さ2・5メートルほどの山型で、鳥居から少し入った奥まった場所にあり、今は樹木や草で覆われている。袴田哲司宮司(60)は父や祖父から「三方ケ原の戦いの際、この近くであった戦闘の武田方の死者を弔い、装備品などと共に埋めたもの」と伝え聞いているが、古文書などはなく、よく分からない点が多いという。

 同神社は戦国大名としての武田家滅亡後、徳川方に召し抱えられた家臣団800人超が、徳川に忠誠を誓った起請文が奉納されるなど武田家との縁も深い。毎年12月には例大祭、1月には多くの露店が並ぶ焼納祭が行われるため、今年12月ごろまでには調査を終え、結果をまとめたいという。

 袴田宮司は「長い歴史がある神社ながら、明らかでない、埋もれていることがいっぱいある。450周年の節目にあたり、様々なことを調べていきたいので、多くの方のご協力をお願いしたい」と話す。連絡は同神社(053・453・0843)。(菅尾保)