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 愛知県碧南市の夫婦を1998年に殺害したなどとして強盗殺人などの罪に問われ、一、二審で死刑を言い渡された堀慶末(よしとも)被告(44)の上告審判決が19日、最高裁第二小法廷であった。山本庸幸裁判長は「金銭目的の犯行を繰り返した被告の人命軽視の態度は顕著だ」と述べ、被告の上告を棄却した。死刑が確定する。

 堀被告は2007年に名古屋市で見ず知らずの女性を殺害した「闇サイト殺人事件」でも強盗殺人罪などに問われ、12年7月に無期懲役が確定。その翌月、碧南市の事件で逮捕された。

 判決によると、堀被告は98年6月、男2人と碧南市の馬氷一男(まごおりいちお)さん(当時45)方に侵入。妻・里美さん(同36)と一男さんを絞殺し、現金6万円などを奪った。また、06年7月には男1人と名古屋市の女性宅に侵入し、現金などを奪ってけがをさせた。

 弁護側は一、二審について「共謀や共犯者への指示の認定に誤りがある」として死刑判決の破棄を求めた。だが、第二小法廷は「強盗を計画・主導し、殺害の実行行為の一部も担った」と退けた。(北沢拓也)

堀慶末被告が関わった事件の経緯

1998年6月28日 愛知県碧南市の馬氷一男さん(当時45)、里美さん(同36)夫妻殺害事件

2006年7月20日 名古屋市守山区の強盗殺人未遂事件

2007年8月24日 闇サイト殺人事件

同月26日 闇サイト殺人事件で逮捕

2012年7月11日 闇サイト殺人事件で堀被告の無期懲役が確定

同年8月3日 碧南夫婦殺害事件で堀被告らを逮捕

2013年1月16日 守山区の強盗殺人未遂事件で堀被告らを再逮捕

2015年12月15日 一審・名古屋地裁が碧南・守山事件で堀被告に死刑判決

2016年11月8日 名古屋高裁が堀被告側の控訴棄却

2019年7月19日 最高裁が堀被告側の上告を棄却