[PR]

 北太平洋での大型船による公海サンマ棒受け網漁が20日に最終水揚げを迎えるのを前に、最後まで操業していた漁船群が19日、北海道根室市の花咲港に続々と戻り始めた。

 19日は昼までに根室市の第88盛勝丸などが帰港、20日の競り用以外の一部のサンマを水揚げした。5月末の初水揚げ時の魚体の平均100~110グラムより少し大きく、漁獲量も若干増えた。だが、漁期全体での漁獲は当初目標よりずっと低い見込みだという。

 帰港直前の18日、北太平洋漁獲委員会(NPFC)は、北太平洋公海のサンマに33万トンの全体漁獲枠導入を決めた。これについて船員からは「実際の資源状況はきびしい。33万トンに基づいて決まる日本の割当量まで、とても捕り切れそうにない」との声も聞こえた。

 ロシア200カイリ水域で禁止されたサケ・マス流し網漁の代替となるこの漁は、今年から国の経費補助がなくなる代わりに通年での操業が可能になった。しかし、8月からの小型船によるサンマ漁の価格に与える影響を配慮し、20日の水揚げ分で終漁となる。(大野正美)