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(19日、高校野球大阪大会 北野3―0千里青雲)

 九回表、千里青雲最後の攻撃。一塁側ベンチではマネジャーの磯崎みなみさん(3年)が、祈るように仲間たちの姿を見つめていた。「少しでも長く、みんながプレーする姿を見ていたかった」。そのまま攻めきれず敗退。目を赤く腫らしながら、応援してくれたスタンドに頭を下げた。

 主将の磯崎正太郎君(3年)より4分先に生まれた双子の姉。名前は、野球好きの両親が人気野球漫画「タッチ」のヒロイン・浅倉南にあやかった。中学ではギター部。当初「吹奏楽部で野球部を応援しよう」と思っていたが、「もっと近くで応援したい」と思い、弟と同じ野球部にマネジャーとして入部した。

 同学年のマネジャーが辞めて1人になったが、弟がいつもと変わらず接してくれたのが心強くて辞めなかった。今では後輩マネジャーを束ねる「スーパーマネジャー」。正太郎君は「しんどかったと思うけど、野球をやりやすい環境を作ってくれて、本当に感謝しています」と話す。

 4番の正太郎君はこの日無安打。「自分の思うようにできなくて絶対悔しかったと思う」とみなみさん。試合後、3年生に「いい試合見せてもらって最高でした。みんなありがとう」と伝え、笑顔を見せた。(柳谷政人)