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 企業主導型保育事業をめぐる融資金詐欺事件で、東京地検特捜部に逮捕された福岡市の経営コンサルタント会社「WINカンパニー」社長の川崎大資(だいし)容疑者(51)が、複数の保育所の助成に関して虚偽の報告を重ね、国の助成金を不正に受給していたことが関係者への取材でわかった。特捜部は近く、助成金を不正受給したとする詐欺容疑で、川崎容疑者を再逮捕する方針を固めた模様だ。

 企業主導型保育所は、企業などが設置して運営する保育施設。一定の基準を満たせば、整備費の4分の3や運営費を国が助成する。

 関係者によると、川崎容疑者は、内閣府から事業を委託されている公益財団法人「児童育成協会」に保育所の整備費の助成を申請。工事の進捗(しんちょく)状況を報告する際、虚偽の現場写真を添付するなどして工事が進んでいるとみせかけ、助成金をだまし取った疑いがある。

 川崎容疑者は数十件の保育施設の助成申請に関与しており、複数の施設で虚偽の報告をしていたとみられる。児童育成協会はこのうち、福岡市中央区の保育所の整備費について不正受給と認定。7月5日付で助成決定を取り消して返還を命じた。交付額は計約1億3千万円にのぼる。

 川崎容疑者は今月3日に詐欺容疑で逮捕された。容疑内容は昨年10月、企業主導型保育所の開設資金を調達するため、横浜市の信用組合に対し、虚偽の「助成決定通知書」を提出して約1億1千万円の融資金を詐取したというもの。特捜部は勾留期限の23日にも詐欺罪で起訴する方針だ。