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 機体の不具合で4月から展示飛行を中止している航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が21日、宮城県松島町で行われるイベントで飛行を再開する。通常は6機編隊だが、今回は不具合対策の済んだ2機だけでの展示飛行で「むしろ珍しい光景になる」(空自関係者)という。

 ブルーインパルスの機体は、主にパイロット養成に使われるT4練習機。全国に約200機あるが、今年4月、青森県の三沢基地を離陸した1機の右エンジンで不具合が起きた。内部の羽根状の金属部品が壊れ、振動を抑える機能が不十分だったことが判明。全機の飛行をいったん中止し、部品の交換作業が進められている。

 交換が済んだ機体から飛行を再開しているが、ブルーインパルスにばかり回せないため、まずは2機での再開となった。「6機編隊が基本なので、今回はかえって貴重な機会とも言える」(空自関係者)という。6機編隊の再開時期や、全てのT4練習機の交換終了の時期は見通せていない。

 T4練習機は国産で、1988年から空自に配備されている。プロペラ機による初等訓練を終えたパイロットの候補生が、中等訓練用に使っている。不具合が見つかったエンジンはIHI製。(伊藤嘉孝)