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 第101回全国高校野球選手権千葉大会は19日、6球場で4回戦16試合があり、16強が出そろった。昨年夏の西千葉大会を制した中央学院は延長11回で市船橋にサヨナラ負け。優勝候補の専大松戸は八千代松陰に敗れた。千葉商大付、市川、船橋東、市柏はそれぞれ1点差の接戦を勝ち上がった。木更津総合や習志野、成田、東海大市原望洋も勝ち進んだ。20日は休養日で、5回戦8試合は21日に3球場で予定されている。

成長したから 悔いと感謝 専大松戸 横山陸人投手・間中堅捕手

 球審が発した「プレーボール!」の余韻は、まだ残っていた。一回表、専大松戸のエース横山陸人(りくと)君(3年)が先頭打者に投じた2球目は、完璧に捉えられた。中堅手が途中で追うのをやめた打球は、右中間スタンドに届いた。

 専大松戸は昨年夏、Aシードで臨みながら初戦で敗退。初回から失点し、一度は追いつきながらも突き放された。その試合、横山君と捕手の間中堅君(同)はともに途中出場し、苦杯を味わった。

 新チームとなり、横山君は右横手から140キロ台後半の速球を投げる県内屈指の好投手に成長。間中君は主将としてチームを引っ張り、再びAシードとして最後の夏に臨んだ。

 昨夏の反省もあり、新チームは「1を抑える」をモットーにした。先頭打者を警戒し、初回を守り切り、打者の初球に注意するという意味だ。ところが……。

 チームはもう一つ、「失点を2以下に抑える」を課した。しかし、横山君は三回2死から相手の4番打者にバックスクリーンへ放り込まれ、痛恨の2点目を失った。

 試合後、横山君は「本塁打は2球とも甘く入った。自分の責任です」と消え入りそうな声で話した。横山君の直球が「いつもより伸びていない」と感じていた間中君も、その2球を悔しがった。「調子が悪いのなら、もっとコーナーぎりぎりに構えたりして工夫すべきだった」

 「1を抑える」「2点以内に抑える」がともに崩れた優勝候補。試合後、目を真っ赤にしながら「悔いが残ります」と話した間中君。横山君は「間中が何度もマウンドに来て励ましてくれた。感謝しています」。悔しさ、仲間への思いが入り交じりながら、最後の夏はあまりに早く終わった。=ZOZO(高木潔)