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 第2次大戦末期のナチス・ドイツで、将校らによるヒトラー暗殺未遂事件が起きて20日で75年を迎えた。民主主義を取り戻すための抵抗だったとして、将校らはたたえられているが、政権打倒のクーデター未遂事件でもある。ドイツではネオナチなど右翼過激派による暴力や脅迫が増えており、事件の称賛が暴力の正当化につながりかねないとの懸念も出ている。

 ベルリンでは20日、国防省の事務所があり、当時も軍施設だった敷地で事件を記念する式典が催された。

 「75年前に抵抗した人たちは、他の人たちが黙っているときに行動した。状況が完全に異なっているとはいえ、今日の私たちにとっての模範だ」。式典であいさつに立ったメルケル首相はこう述べた。全体主義の独裁政権に抵抗した事実をたたえることで、民主主義や法の支配を自分たちの力で守り続けていかなければならない、との訴えだ。

 事件は1944年7月20日、ドイツ領だったポーランド北東部の総統大本営で起きた。ヒトラーに反感を抱いていたシュタウフェンベルク大佐が爆弾の入ったかばんを置いて会議室から立ち去り、各地で軍を動員してクーデターを起こす計画だった。爆弾は破裂したがヒトラーは軽傷。大佐ら関与したとされる約200人が処刑されるなどした。

 事件を題材にして2008年には、トム・クルーズが大佐を演じた映画「ワルキューレ」も公開された。

 メルケル氏は式典に先立つ声明で「右翼過激派には(付け入る)機会がないということをはっきりさせるため、力を合わせよう」とも語った。

■抵抗の象徴、過激派が暴力正当…

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