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(20日、高校野球北北海道大会 旭川大9―0クラーク国際)

 仲間と抱き合う旭川大のエース能登はマウンドで泣いた。「安心した」。140キロ投手が4人いた昨年のチームを引き継いだ重圧から解放されていた。

 エースの成長がチームを押し上げた。制球に不安があった春までの能登はいなかった。決勝は無四死球で完封。反撃されれば試合がもつれる二、三回のピンチも冷静に内外角へコントロールした。「今大会1イニングに2点を取られていない。ゲームプランを考える上でこれほど楽なことはない」と端場監督は喜んだ。

 今夏、優勝候補に挙げられたチームのモットーは「普段通り、冷静に」。昨夏の甲子園は1回戦で延長十四回タイブレークで敗れた。今夏の主将で捕手の持丸はその試合で左翼手として八回に失点に絡む落球をしていた。「甲子園で勝つことを目標にしてきた。借りを返しに行く」。成長した心で雪辱の舞台に立つ。(坂名信行)