アメリカ人女性も熱のこもった声援「球児、誇りに思う」

三井新
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(20日、高校野球石川大会 金沢市工3―2北陸学院)

 「ストライク」「ナイスキャッチ」。一塁側スタンドで、メガホンを手にひときわ熱のこもった応援をする女性を見つけた。アメリカ人のサリー・フィッシャーさん(48)。北陸学院で生徒に英語を教えている。

 同僚から「日本の夏の風物詩」と誘われた。全校生徒や先生たちと「一生懸命なプレーを見るのは楽しい」。普段、「先生、おっす」と声をかけてくる野球部員も、教室とは違う姿を見せていた。

 応援スタイルに日米の違いも感じた。「日本人はグループ。みんな一緒のボイス。アメリカは個人。それぞれ別々の応援をする」

 同学院には以前も勤めていたことがある。ただ、当時は女子生徒しかいなくて、野球の応援をする機会はなかった。自身の大学院進学などを理由に、一度帰国。11年の時を経て昨年、再来日した。「金沢はちょうどいい規模の都市。自然も多く、食べ物もおいしくて大好き」

 時折小雨が降るなか、持ち前の明るい声で応援したが、結果はサヨナラ負け。「残念だが、球児たちはベストを尽くした。誇りに思います」。笑顔で球場を後にした。(三井新)

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