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(20日、高校野球宮城大会 利府3―2仙台城南)

 鹿島台中央野球場の第1試合は最終回、1球で明暗が分かれた。

 1点を追う利府は九回表2死二塁で、代打に高橋健太君(3年)。「1球目の直球を見て、2球目も直球がくるだろうと待っていた。打った瞬間に入ったと思った」。右翼席への逆転本塁打となった。

 春先に右ひじを痛め、代打出場が多くなった。背番号は20。間橋康生監督から「この回で決めるから長打でいけ」と送り出され、期待に応えた。「これが公式戦の初ホームラン」と、笑顔でいっぱいだった。

 打たれた仙台城南のエース安田晴輝君(3年)は、八回まで内野安打1本に抑え、6三振を奪う力投を続けていた。暑さで五回から右ふくらはぎがつり始め、給水しながら投げていたが、決め球の直球に勢いがなくなったところを痛打された。「1球の恐ろしさを知った。それも高校最後の試合で……」と涙が止まらなかった。(石川雅彦)